【ASD夫との家事の分担方法】「家事自体の量」を見ていては公平は作れない

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あなたの夫さんは、家事ができますか?

診断結果が同じ「ASD」でも、得意と不得意の凸凹がどう出るかは人それぞれなので、家事が得意な人もいれば不得意な人もいるし、仕事が得意な人もいれば不得意な人もいますよね。

今日は我が家のパターンから考察する「家事の分担をどうしたら良いのか」について、お伝えしたいと思います。

・家事の分担がうまく決まらない
・夫にも家事をしてほしいのに夫の技量的に無理
・分担を決めているのに夫がやってくれない

このような点で悩んでいる方、解決のヒントになったらいいなと思います。

うちの夫は家事が全くできない人です。

一人暮らしの経験もなく、料理も全くできません。

我が家の家事の分担

我が家の家事の分担は、こうでした。

夫:ゴミ捨て担当
私:その他全て担当

夫は会社員、私は週4勤務の扶養内パート主婦です。

この分担になった経緯

単純に「得意」と「不得意」で分けたらこうなりました。

料理、掃除、買い物、洗濯、育児全般・・・これら全てにおいて夫は「不得意」、私は「得意」です。

こう言うと私の方が大変であるようにも見えますが、そうでもなくて、夫に頼むほうが大変なことになったりします。なので全然これで良くて。

洗濯を頼んでおいたら干す場所の間隔が狭くて永遠に生乾き・・・とか、シワを伸ばさずに干すのでシワシワの仕上がりになったり・・・。やり直しになる手間やストレスのほうが怖い。

逆に、夫は仕事が得意なので、「仕事はよろしくね!」ということにしています。

私がいくら頑張ったって夫の稼ぎには追い付けません。素直に尊敬しています

なので、夫が家庭を顧みずに仕事に没頭できるよう私は家のことをこなす

そのほうが我が家にはコスパが良くて、この形で満足していたし、不満はありませんでした。

結局どうしたら良いのかを考えるときの4つのポイント

1.家事の分担の仕方には全員にあてはめられる一般的な正解はない

そもそも分担せず「やれるほうがやる」スタイル、半分ずつに分担するスタイル、曜日ごとに担当が変わるスタイル、、、夫婦の数だけスタイルがあって、その夫婦により正解の形は異なります。

「公平に!」と考えがちですが、極端な話、不公平だとしてもお互いが納得できていればその夫婦にとってはそれが「正解」となるわけです。

2.発達障害を持つパートナーと分担をする場合はそれぞれの必要なエネルギー量に着目する

そんな中でも特に「得意と不得意の差が大きい=発達障害を抱える人」がパートナーである場合、相手の得意と不得意に注目して分担を決める必要があるように思います。

例えば、あなたが棚の上のものを取るときに背の高い夫さんに「届かないから取って」とお願いするように、夫さんと「これは苦手だからお願いね」がお互いに成り立てばうまくいくと思うのです。

「分担しよう」と思ったときに、あなたの基準で家事の量を同量にしようと徹底してしまうと、カサンドラ街道を突き進むことになります。

  • あなたが20分で終わる食器洗いを、夫さんは1時間かけてやっていませんか?
  • あなたが10分でたたみ終わる洗濯物を、夫さんは30分かけてやるわりにぐちゃぐちゃだったりしませんか?
  • あなたが一度では運べない量の重い荷物を、夫さんは軽々運べたりしませんか?
  • あなたが億劫に感じる洗車を夫さんは、趣味の延長で楽しんでやってくれたりしませんか?

あなたが「エネルギー1」でできることでも、夫さんには「エネルギー10」が必要だったりします。そして、その逆もある。

「家事の量」を同じ量ずつ分けるのではなく、「本人の負担感」で考えたほうが良いと思います。

そして、例えこちらの分担量が多く感じたとしても、不得意なことを無理やりやってもらってトラブルが起こったときの後始末やストレスのほうが大変だと頭を切り替えて、どちらを取るのかを選択してください。

賢いあなたなら「なら私がやろう」という選択をするのではないかなと思います。

3.どうしても「不公平感」に不満が溜まってしまう場合の対処法

相手の「得意」を探しましょう。

相手の得意なところを探す視点でパートナーを観察し、お願いできそうなものは素直に「あなたはこれが得意よね」とお願いをする。家事以外でも、細かいことでも、何でも良い。相手に感謝できるポイントを自分から探しにゆくのです。

私はできるだけ夫に荷物を持ってもらうようにしています。

自分のカバンは自分で持ちますが、買い物の時の荷物持ちは全てお願いしています。

私より夫のほうが「得意」だからです。

あなただけこっそり美味しい物を食べて自分にご褒美をあげて調整する。

普段不公平な中がんばっている自分に、「これでチャラね」と思えるご褒美を与えてあげます。

4.そもそも期待をしない仕組みにしておくのも手

究極パターンですが、そもそも「家事は全て自分がやるもの」とします。

そうすると、「相手がやってくれたらラッキー!」という考え方になる。

最初から「自分がやるもの」という仕組みとして頭にインプットさせるのです。

我が家はほぼそれですが、「その代わり仕事はあなたが頑張って」と思うことで納得ができています。

その代わりとなるメリットを何か見つけられれば、「家事をしない夫」にイライラしなくなります。

まとめ

そもそも「期待しない」仕組みづくり。”これでチャラ”と思えるポイントを自分から探しにいく。
そして、家事の分担をしたい場合は「家事の量」ではなく「本人の負担感」を基準に考える。
納得がいかない場合は時々こっそり息抜きをして調整する。

いかがでしょうか?

この思考によってあなたがすべての家事を担当することになっても、それはあなたのためです。

あなたが決めた「家事を平等に分担する」というルールのせいで、結果的にあなたが苦しむのでは本末転倒ですよね。

我が家の場合ですが、家事も育児も私が全て担当することで、夫は仕事に目いっぱい時間を使える。それによって我が家の収入も大きくなれば結果的に私も子ども達もありがたい話です。

自分の家庭のルールは、自分たちで作っていいのです。

自分が最も楽に暮らせるルールはどんなものなのか、もう一度よーく考えてみてくださいね。

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