運動音痴の私があえて苦手分野に飛び込んで、発達凸凹の日常を疑似体験してみた話

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何の話だかよくわからないタイトルになってしまいましたが、発達障害のある家族との暮らしに活かせそうな気づきがあったので共有したい、という話です。

私は、7月からジムのパーソナルトレーニングに通っています。

申し込んだコースはあと2回で終了。寂しいような気もしますが、達成感もあり。

身体を引き締めたくて申し込みましたが、それ以上に学べることがたくさんありました。

気づいたことが2つあるのでお伝えしたいと思います。

アロミ
アロミ

運動が苦手すぎて「宅トレ」の動画を見て真似してもイマイチ動きが合ってるかどうかわからず・・・という運動音痴な私です。

気づいたこと2つ

1.苦手なことを習得するのにはとてもエネルギーを使う

私は運動が大の苦手。

トレーナーさん
トレーナーさん

両手でバーを握ってくださいね、そして膝は少しずつ曲げます、そのときお尻は上向きで、足は指が浮かないように全体を床につけます、お腹にはずっと力を入れておいてくださいね~

・・・こういうのが私にはめちゃめちゃ難しいのです。

1か所に意識を集中させると他のところへの意識が薄れ、そっちを意識すると今度はこっちが・・・

頭パニック!!!!

で、パニックになりながらふと思ったのですが、あの場面に似てる・・・!

長男がトレーで食事を運ぶときに、

そこの角にぶつからないように気を付けて!床にスリッパがあるよ、躓かないでね。あ、トレーが斜めにならないようにずっと気を付けておいて!お箸が転がらないようにね。置くときはそーっとだよ。

長男にはこれが難しい。

足元を気にすればトレーが傾く。
トレーを気にすればスリッパに躓く。。。

あの・・私の筋トレと同じですよね・・??

私が普段この「え!パニック!」を感じる機会が少ないのは、自分が大人になって自分の身を置ける場所を取捨選択できるようになったからであって、そういえば学校生活で体育の授業なんかでは「え!私だけできない!パニック!」はよく感じていました

長男は今まだ自分で環境を選べないことと、まだ自分の能力を高めている最中なので、「パニック!」が起こる場面が多いのかもしれない。

苦手分野への取り組みにはとてもエネルギーを使います。

私はジム通いで、そのことを身をもって実感しました。

2.お互いに「得意」を教え合う関係

トレーナーさんは私より3つ年上の女性です。2歳のお子さんを育てているママでもあります。

スタイル抜群で、私のモチベーションをあげてくれる声がけもすごく上手だし、動きのコツも初心者の私向けにいつも噛み砕いてわかりやすく教えてくれて、栄養面の知識も豊富で、いつも笑顔で明るくて優しいトレーナーさんです。

トレーニング中は完全に「先生と生徒」の立場ですが、メニューとメニューの合間に少し雑談を挟んでくれることがあって、その時は立場が逆転して私が彼女の子育て相談を受けることもあります。

そういえば、トレーナーさんより子育て歴は10年以上先輩な私です。

私とトレーナーさんはとっても自然にこれができていて、その空気感がとても心地よい。

これが世の中のあらゆる場面で自然に起こるのが温かい社会ではないかなと私は思います。

この2つの気づきを家庭で活かす方法

1.苦手分野に飛び込む

なんでうちの子はこんなこともできないの・・・?

なんで夫はこんなことでミスをするの・・・?

そう嘆きたくなる日は、自分の苦手分野に飛び込んでみるのがオススメです。

苦手に飛び込むのは勇気のいることなので、飛び込んだ場面を想像するだけでもOKです。

あなたが「なんでできないの?」と思っていることは、本人にとっては苦手の中で膨大なエネルギーを使いながら必死に習得しようとしていることなのかもという理解に至れれば、温かい心で見守れるかもしれません。

2.相手の「得意」を探して、教えてもらう

なんで私ばかり・・・

そう思う気持ちもわかります。自分ばかりが神経削られている気がして、ストレスも溜まりますよね。

そういう時は相手の「得意」を探しましょう

相手も「得意」は教えたいし、聞かれたらうれしいはず。

相手の「得意を語るいきいきとした姿」を見て、尊敬の気持ちが芽生えるかもしれません。

私は実際に、仕事面では夫には敵わないのでよく質問していろいろ教えてもらっていました。

ASDのある長男にも、地図や記憶力の面などでいろいろ助けてもらっています。

お互いに「苦手」は補い合い、「得意」で伸ばしあう、そんな関係性が作れたら良いのではないかなと思います。

そんな温かい家庭になったら良いし、社会全体がそんな温かい社会になったら良いなと思う。

「私ばかり・・・」の思考でストレスを溜めるのはやめましょう。

発達特性の強い家庭でしか学べない「温かさ」があると思います。

この温かさが社会にじわじわ広まり、全ての人が生きやすい世の中に変わることを私は祈っています。

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